※本記事はあいホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
あいホールディングス(3076)は2025年6月期(第19期)の連結決算を発表した。売上高は前期比132.9%の66,197百万円、営業利益は同135.7%の21,280百万円となり増収営業増益を達成した一方、経常利益は同90.2%の8,889百万円、純利益は同45.4%の9,008百万円にとどまった。前期(2024年6月期)はM&A関連費用約10億円が発生していた。2026年6月期は売上高90,000百万円、純利益11,400百万円を見込んでいる。
連結業績(2025年6月期 実績)
2025年6月期の連結業績は、売上高66,197百万円(前期比132.9%)、営業利益21,280百万円(同135.7%)、経常利益8,889百万円(同90.2%)、純利益9,008百万円(同45.4%)となった。前期はM&A関連費用約10億円が発生していたことが示されている。単位はいずれも百万円。
| 項目 | 当期(2025年6月期) | 前期(2024年6月期) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 66,197 | 49,812 | 132.9% |
| 営業利益 | 21,280 | 15,681 | 135.7% |
| 経常利益 | 8,889 | 9,853 | 90.2% |
| 純利益 | 9,008 | 19,856 | 45.4% |

セグメント別(事業別)の状況
事業別では、セキュリティ機器事業が売上高15,287百万円、営業利益6,150百万円(前期比104.3%)と5年連続増収増益で過去最高益を更新した。マンション向けの分譲リプレースや新規賃貸が好調に推移したほか、金融機関や工場向けの大型案件が上振れした。カード機器及びその他事務用機器事業は売上高3,112百万円、営業利益831百万円(同102.8%)。カッティングマシン(情報機器)事業は売上高13,498百万円、営業利益462百万円(同32.4%)で、個人向けカッティングマシンの主力市場である米国での販売台数が伸び悩んだ。計測機器事業は売上高5,004百万円、営業利益826百万円(同93.9%)。設計事業は売上高5,569百万円、営業利益472百万円(同82.2%)となった。また、グループ会社である岩崎通信機株式会社は2025年6月期の売上高20,412百万円、営業利益989百万円、経常利益1,055百万円(2026年6月期は売上高20,300百万円、営業利益1,050百万円、経常利益1,130百万円を予想)。株式会社ナカヨは2025年3月期の売上高17,451百万円、営業利益▲100百万円、経常利益▲90百万円(2026年6月期は売上高17,500百万円、営業利益860百万円、経常利益910百万円を予想)となっている。両社ともあいHDグループ入り後の業績である。単位はいずれも百万円。
| 事業 | 売上高(当期実績) | 営業利益(当期実績) | 売上高(次期予想) | 営業利益(次期予想) |
|---|---|---|---|---|
| セキュリティ機器 | 15,287 | 6,150 | 16,000 | 6,300 |
| カード機器・その他事務用機器 | 3,112 | 831 | 3,000 | 700 |
| カッティングマシン(情報機器) | 13,498 | 462 | 16,600 | 900 |
| 計測機器 | 5,004 | 826 | 5,500 | 900 |
| 設計事業 | 5,569 | 472 | 7,600 | 800 |

通期業績予想(2026年6月期)
2026年6月期の連結業績予想は、売上高90,000百万円、営業利益10,300百万円、経常利益10,700百万円、純利益11,400百万円としている。事業別では、設計事業が大型の耐震診断案件(受注金額約35億円)を受注済みであることから売上高7,600百万円を計画するなど、各事業で増収を見込む。単位はいずれも百万円。
| 項目 | 2026年6月期(予想) | 2025年6月期(実績) |
|---|---|---|
| 売上高 | 90,000 | 66,197 |
| 営業利益 | 10,300 | 21,280 |
| 経常利益 | 10,700 | 8,889 |
| 純利益 | 11,400 | 9,008 |

株主還元
配当については、2025年6月期の年間配当を普通配当90円に特別配当10円を加えた100円とし、前期比10円の増配とした(配当性向61.4%)。2026年6月期は年間配当110円(中間55円、期末55円)を予想しており、配当性向は56.9%を見込む。同社は配当性向50%以上を基準とする方針を掲げている。財務面では自己資本比率77.7%(自己株式3,316,677株)とB/S重視の堅実経営を掲げている。
| 期 | 中間配当 | 期末配当 | 年間配当 | 配当性向 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年6月期(実績) | 45円 | 45円 | 90円 | 56.0% |
| 2025年6月期(実績) | 45円 | 55円 | 100円 | 61.4% |
| 2026年6月期(予想) | 55円 | 55円 | 110円 | 56.9% |

トピック
セキュリティ事業では、AI画像処理技術を搭載したセキュリティカメラ機器システムを東京都内向けに受注金額7億円で受注し、今秋より納品を開始する予定。2025年8月5日付で、グループの技術開発力を結集する「あいテクノロジー研究所株式会社」を設立し、インフラモニタリング用デバイス、遠隔検針用デバイス、揚水ポンプ監視システムの開発を進めている。脱炭素システム事業は、売上高の前年同期比が直近2四半期連続でプラスとなっており、新規引き合い案件数は月平均105件のペースで推移している。
※本記事はあいホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。