※本記事は三洋堂ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
三洋堂ホールディングスの2026年3月期(2025年4月~2026年3月)連結業績は、主力の書店部門が厳しく推移した一方でトレカ部門・駿河屋部門・文具雑貨食品部門が伸長し、増収増益となった。売上高は17,249百万円(前年比103.9%)、営業利益は268百万円(同217.2%)、経常利益は279百万円(同165.8%)、当期純利益は340百万円(同191.4%)となった。
連結業績(当期 実績)
売上高は前期比644百万円増の17,249百万円。書店部門は苦戦したが、トレカ部門や駿河屋部門、文具・雑貨・食品部門が好調で増収となった。売上総利益は前年比105.6%の5,643百万円に増加。販管費は人件費や販売手数料の増加等により前年比103.0%の5,374百万円となったが、売上総利益の増加が上回り、営業利益・経常利益は増益となった。減損損失50百万円、法人税等調整額(損)61百万円を計上した一方、投資有価証券売却益1億82百万円を計上したことから、当期純利益は340百万円となった。
| 項目 | 当期(26年3月期) | 前期(25年3月期) | 前年差 | 前年比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 17,249 | 16,605 | 644 | 103.9% |
| 売上総利益 | 5,643 | 5,341 | 301 | 105.6% |
| 販管費 | 5,374 | 5,218 | 156 | 103.0% |
| 営業利益 | 268 | 123 | 144 | 217.2% |
| 経常利益 | 279 | 168 | 111 | 165.8% |
| 当期純利益 | 340 | 177 | 162 | 191.4% |

商品部門別の業績
商品部門別売上高は、トレカ部門が前年比126.6%の2,576百万円、駿河屋部門が同180.7%の1,128百万円、文具・雑貨・食品部門が同115.4%の1,773百万円と伸長した一方、主力の書店部門は同94.3%の8,578百万円、レンタル部門は同89.0%の731百万円、セルAV部門は同81.4%の466百万円と厳しく推移した。
| 部門 | 当期(26年3月期) | 前期(25年3月期) | 前年差 | 前年比 |
|---|---|---|---|---|
| 書店部門 | 8,578 | 9,101 | △523 | 94.3% |
| トレカ部門 | 2,576 | 2,035 | 540 | 126.6% |
| 文具・雑貨・食品部門 | 1,773 | 1,537 | 236 | 115.4% |
| 駿河屋部門 | 1,128 | 624 | 503 | 180.7% |
| レンタル部門 | 731 | 821 | △90 | 89.0% |
| 新規事業部門 | 729 | 670 | 59 | 108.9% |
| 古本部門 | 510 | 531 | △20 | 96.1% |
| セルAV部門 | 466 | 573 | △106 | 81.4% |
| TVゲーム部門 | 389 | 379 | 10 | 102.8% |
| その他 | 364 | 330 | 34 | 110.4% |
| 合計 | 17,249 | 16,605 | 644 | 103.9% |

通期業績予想
2027年3月期(2026年4月~2027年3月)の連結業績予想は、売上高17,500百万円(前年比101.5%)、売上総利益5,900百万円(同104.6%)を見込む一方、営業利益200百万円(同74.5%)、経常利益200百万円(同71.5%)、当期純利益150百万円(同44.1%)と、利益は減益を予想している。駿河屋やトレカ館などのリユース事業やスマート無人営業への積極的な投資を継続する予定で、販管費の増加や主力の書店部門の売上が厳しく推移すると見込まれるものの、当期純利益の黒字継続を目指すとしている。
| 項目 | 27年3月期(計画) | 26年3月期(実績) | 前年差 | 前年比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 17,500 | 17,249 | 250 | 101.5% |
| 売上総利益 | 5,900 | 5,643 | 256 | 104.6% |
| 営業利益 | 200 | 268 | △68 | 74.5% |
| 経常利益 | 200 | 279 | △79 | 71.5% |
| 当期純利益 | 150 | 340 | △190 | 44.1% |

株主還元
2026年3月期の配当は無配とした(2017年3月期末から無配を継続。前回配当は2017年3月期の中間配当で4円)。2027年3月期末については、当期純利益が2期連続で黒字を達成したことから、業態転換への資金確保を優先しつつも、年間1円の復配を予想している。株主優待として、保有株式数に応じたレンタル割引・販売割引付きの株主様優待カード(シルバー~プラチナカード)、および1年以上継続保有の株主を対象とした図書カードの進呈(保有株式数に応じ年1回1,000円~4,000円)を実施している。
| 項目 | 26年3月期(実績) | 27年3月期(予想) |
|---|---|---|
| 配当金 | 無配 | 1円(年間、予想) |

今後の取り組み
2027年3月期は、駿河屋滋賀豊郷店(8号店、2026年9月リニューアルオープン予定)の出店や、トレカ館の橿原神宮店への導入(2026年6月開店予定)など、成長商材・フォーマットへの投資拡大を計画している。スマート無人営業は2025年度末時点で32店舗に導入済みで、2027年3月期は星川店・本巣店・白塚店・江南店・知立店など12店舗への追加導入により44店舗とする予定。対処すべき課題として、①成長商材・フォーマットの拡大と新商材・フォーマットの開発、②リユース事業の強化、③スマートサービスの拡大、④コスト構造及び利益構造の見直し、⑤人材の確保と育成の5項目を挙げている。
※本記事は三洋堂ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。