※本記事はTMHが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社TMHの2025年11月期は、連結ベースで初めて開示された通期決算となった。装置販売サービスの大幅な増加により売上高は前期(単体参考)比+43.4%の8,628百万円、営業利益は同+9.9%の355百万円となり、いずれも会社計画(上限)を上回った。当期純利益は繰越欠損金の解消に伴う法人税負担の正常化により前期比△8.5%減の249百万円となったが、3期連続の最終利益黒字を達成した。同社は同時に、中長期で売上高1,000億円規模を目指す「Vision1000」を公表した。
連結業績(2025年11月期 実績)
売上高は、高度なエンジニアリング力が求められる装置の解体・搬出を伴う案件の増加や大型装置案件の獲得により、前期(単体参考)比+43.4%(+2,611百万円)の8,628百万円となった。営業利益は装置販売事業の比率拡大に伴う売上総利益率の低下、新規事業立ち上げに関するコスト負担があったものの、トップラインの拡大により同+9.9%(+32百万円)の355百万円となった。経常利益は補助金等の収入や上場関連費用などスポット要因により同+10.6%(+32百万円)の338百万円。当期純利益は繰越欠損金の解消による支払法人税の正常化により同△8.5%(△23百万円)の249百万円となった。会社計画(上限)との対比では、売上高+3.1%、営業利益△2.8%、当期純利益+3.9%だった。
| 項目 | 当期(2025年11月期・連結) | 前期(2024年11月期・単体参考) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 8,628百万円 | 6,017百万円 | +43.4% |
| 売上総利益 | 970百万円 | 862百万円 | +12.5% |
| 営業利益 | 355百万円 | 323百万円 | +9.9% |
| 営業利益率 | 4.1% | 5.4% | △1.3pt |
| 経常利益 | 338百万円 | 306百万円 | +10.6% |
| 当期純利益 | 249百万円 | 272百万円 | △8.5% |

事業別の状況
事業は、エンジニアリング力を活かした装置販売サービスと、越境ECプラットフォーム等を利用した部品販売・修理サービスの2区分で構成される。2025年11月期の売上構成比は装置販売サービスが86%、部品販売・修理サービスが14%。装置販売サービスの売上高は前期(単体参考)比+45%の7,403百万円、部品販売・修理サービスの売上高は同+34%の1,213百万円となった。一方、装置販売サービスの受注残総額は前期の6,230百万円から1,375百万円へYoYで78%減少したが、会社は2026年11月期以降を見据えた入札案件が複数予定されており、今後積み上げを見込むとしている。
| 区分 | 指標 | 当期(2025年11月期) | 前期(2024年11月期・単体参考) |
|---|---|---|---|
| 装置販売サービス(エンジニアリング) | 売上高 | 7,403百万円 | 5,109百万円 |
| 装置販売サービス | 売上構成比 | 86% | ー |
| 装置販売サービス | 受注残総額 | 1,375百万円 | 6,230百万円 |
| 部品販売・修理サービス(越境ECプラットフォーム) | 売上高 | 1,213百万円 | 902百万円 |
| 部品販売・修理サービス | 売上構成比 | 14% | ー |

通期業績予想(2026年11月期 計画)
会社は2026年11月期の業績予想として、売上高6,112百万円、売上総利益1,002百万円(売上総利益率16.4%)、営業利益367百万円(営業利益率6.0%)を計画している。装置販売サービスの不確定要素により2026年11月期は減収を見込むものの、高収益案件および部品販売・修理サービス(越境ECプラットフォーム)の伸長により増益を計画している。事業方針は「SEIZE THE FUTURE ’26」を掲げ、シェア拡大による収穫と新規事業への種まきを並行して進めるとしている。
| 項目 | 2026年11月期 計画 | 2025年11月期 実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 6,112百万円 | 8,628百万円 |
| 売上総利益 | 1,002百万円 | 970百万円 |
| 売上総利益率 | 16.4% | 11.2% |
| 営業利益 | 367百万円 | 355百万円 |
| 営業利益率 | 6.0% | 4.1% |

中期経営計画(Vision1000)
会社は中長期的に売上高1,000億円規模の企業体への成長を目指す「Vision1000」を掲げている。2028年11月期の目標(Aim2028)は売上(流通総額)180億円超、営業利益17億円超。中期計画では2027年11月期に売上高10,336百万円・売上高(流通総額)14,153百万円・営業利益1,421百万円、2028年11月期に売上高12,805百万円・売上高(流通総額)18,291百万円・営業利益1,767百万円(営業利益率13.8%)を計画している。成長ドライバーとして、①装置代理店ビジネスの開始、②ホワイトスペースM&A、③LAYLA-HR・SEMICON.TODAY等によるプラットフォーム拡充、④海外展開の加速を掲げる。海外では2025年7月に韓国平沢市へグループ初の現地法人TMH KOREA Inc.を設立したほか、インド・中国を重点営業強化エリアに位置づけている。
| 項目 | 2027年11月期 計画 | 2028年11月期 計画 |
|---|---|---|
| 売上高 | 10,336百万円 | 12,805百万円 |
| 売上高(流通総額) | 14,153百万円 | 18,291百万円 |
| 売上総利益率 | 28.7% | 27.0% |
| 営業利益 | 1,421百万円 | 1,767百万円 |
| 営業利益率 | 13.8% | 13.8% |

※本記事はTMHが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。