※本記事はリガク・ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
リガク・ホールディングス株式会社の2025年12月期(通期)連結決算は、売上収益941億円(前期比+3.9%)となり、業績予想どおりに着地した。特に半導体プロセス・コントロール機器事業の成長が牽引し、4Qで大幅な売上増を達成した。一方、調整後EBITDAや当期利益は、製造キャパシティ増強やR&D等への戦略投資、製品・地域ミックスの変化の影響等により前期を下回り、増収減益となった。2026年12月期は売上収益1,010億円、調整後EBITDA253億円を見込む。
連結業績(2025年12月期 実績)
IFRSベースの連結業績は、売上収益941億円(前期906億円、YoY+3.9%)、営業利益167億円(前期183億円)、税引前利益159億円(前期179億円)、当期利益114億円(前期136億円、EPS50.19円)となった。Non-IFRS指標の調整後EBITDAは217億円(利益率23.0%、前期234億円・利益率25.9%)、調整後当期利益は127億円(利益率13.5%、前期153億円・利益率17.0%)となり、いずれも前期を下回った。
| 項目 | 2025年12月期(当期) | 2024年12月期(前期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上収益 | 941億円 | 906億円 | +35億円(YoY+3.9%) |
| 営業利益 | 167億円 | 183億円 | -16億円 |
| 税引前利益 | 159億円 | 179億円 | -20億円 |
| 当期利益 | 114億円 | 136億円 | -22億円 |
| 調整後EBITDA(利益率) | 217億円(23.0%) | 234億円(25.9%) | -17億円 |
| 調整後当期利益(利益率) | 127億円(13.5%) | 153億円(17.0%) | -26億円 |
セグメント別(事業別)の状況
半導体プロセス・コントロール機器事業は、量産から最先端技術の開発需要へのシフトを捕捉し、売上収益278億円(前期233億円、YoY+19%)と高い成長率を継続した。多目的分析機器事業は、市場サイクルや米国政策の影響による厳しい環境の中、年後半での欧州・日本・中国の伸長により売上収益404億円(前期413億円、YoY(2)%)と業績予想どおりの水準を確保した。部品・サービス事業はリードタイムの改善と的確な案件納入対応により、売上収益259億円(前期259億円)と前期並みの水準となった。
| セグメント | 指標 | 2025年12月期(当期) | 2024年12月期(前期) |
|---|---|---|---|
| 半導体プロセス・コントロール機器 | 売上収益 | 278億円 | 233億円 |
| 半導体プロセス・コントロール機器 | 営業利益(利益率) | 80億円(29.0%) | 74億円(31.7%) |
| 多目的分析機器 | 売上収益 | 404億円 | 413億円 |
| 多目的分析機器 | 営業利益(利益率) | 62億円(15.4%) | 71億円(17.4%) |
| 部品・サービス | 売上収益 | 259億円 | 259億円 |
| 部品・サービス | 営業利益(利益率) | 51億円(19.8%) | 61億円(23.9%) |
| 連結合計 | 売上収益 | 941億円 | 906億円 |
| 連結合計 | 営業利益(利益率) | 167億円(17.7%) | 183億円(20.3%) |

通期業績予想(2026年12月期)
2026年12月期の業績予想は、売上収益1,010億円(前期比+7.2%)、調整後EBITDA253億円(調整後EBITDAマージン25.1%)、調整後営業利益215億円(利益率21.3%)、調整後当期利益139億円(利益率13.8%)、調整後ROE15.0%を見込む。前提為替レートはJPY/USD145.0円、JPY/EURO165.0円。研究開発費比率は8.5%、設備投資額比率は7.7%、要員数は2,351人を計画する。事業別では、半導体プロセス・コントロール機器事業がAI用途半導体の旺盛な需要を背景に実質+21%成長、多目的分析機器事業は市場全体が安定成長に回帰するなかで実質+4%成長を計画している。
| 項目 | 2026年12月期(予想) | 2025年12月期(実績) |
|---|---|---|
| 売上収益(前年比成長率) | 1,010億円(+7.2%) | 941億円(+3.9%) |
| 調整後EBITDA(マージン) | 253億円(25.1%) | 218億円(23.0%) |
| 調整後営業利益(利益率) | 215億円(21.3%) | 186億円(19.8%) |
| 調整後当期利益(利益率) | 139億円(13.8%) | 127億円(13.5%) |
| 調整後ROE | 15.0% | 14.9% |
| 1株当たり配当金 | 19.0円 | 18.8円 |

株主還元
配当については、中長期の経営視点から成長投資の推進と財務健全性の確保とのバランスを考慮しつつ、各期の業績に応じて当期連結利益の30%を目途に配当を実施する方針である。2025年12月期の年間配当は18.8円(配当性向37.5%)、2026年12月期の年間配当予想は19.0円(中間9.5円・期末9.5円、配当性向34.4%)としている。なお2024年12月期の配当金3.0円(配当性向5.0%)は、2024年10月24日の上場後2か月分に相当する。また2025年12月期には、持続的な企業価値向上と株主還元策強化の観点から自己株式4,284,500株(約40億円)を取得し、2026年1月28日付で全株の消却を決議した。
| 項目 | 2024年12月期 | 2025年12月期 | 2026年12月期(予想) |
|---|---|---|---|
| 1株当たり配当金 | 3.0円 | 18.8円 | 19.0円 |
| 配当性向 | 5.0% | 37.5% | 34.4% |

中期経営計画/トピック
中期経営計画の進捗とともに事業構造は変化しており、半導体プロセス・コントロール機器事業が収益の柱となりつつある。同事業の売上収益構成比・営業利益構成比はいずれも拡大しており、中期経営計画の想定を上回るペースで成長が続いている(売上成長率CAGR+18%)。同事業では新製品の売上高が前期比2.2倍に拡大し、売上高に対する新製品の比率は24%から41%へ、AI用途半導体向け売上比率は60%から71%へ上昇する見込みである。

※本記事はリガク・ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。