※本記事はWDBホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
WDBホールディングス株式会社は2026年3月期(連結)の決算を発表した。売上高は503.0億円(前期比-1.6%)、売上総利益は115.7億円(同-1.4%)、経常利益は45.9億円(同-9.8%)、純利益は27.5億円(同-9.7%)といずれも前期を下回った。人材サービス事業は堅調に推移し増収増益となった一方、CRO事業は主要顧客の内製化と海外不採算事業売却の影響により大幅な減収減益となり、全体の業績を押し下げた。株主還元では配当性向の基準を65%に見直し、安定的な配当の継続を目指す方針を示した。
会社概要
WDBホールディングス株式会社は、理学系分野を中心とした人材サービス事業、CRO事業、プラットフォームおよびその他の事業を展開する。2025年10月1日付で本社を兵庫県姫路市から神戸市中央区へ移転した。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 社名 | WDBホールディングス株式会社 |
| 設立 | 1985年(昭和60年)7月6日 |
| 資本金 | 10億円 |
| 上場市場 | 東証プライム市場(証券コード:2475) |
| 代表者 | 代表取締役社長 中野敏光 |
| 本社 | 神戸市中央区江戸町101 |
| 社員数 | 992名(派遣社員他 9,914名) |
| 売上高(2026年3月期 連結) | 503億円 |
| 経常利益(2026年3月期 連結) | 45億円 |
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高はCRO事業が減収となったことにより前期比1.6%の減収。売上総利益はCRO事業が減益となったことにより前期比1.4%の減益。経常利益は総利益の減少及び販管費の増加により前期比9.8%の減益。純利益は経常利益の減少により前期比9.7%の減益となった。
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 503.0億円 | 511.3億円 | -8.3億円(-1.6%) |
| 売上総利益 | 115.7億円 | 117.3億円 | -1.6億円(-1.4%) |
| 売上総利益率 | 23.0% | 23.0% | 変動なし |
| 経常利益 | 45.9億円 | 50.8億円 | -4.9億円(-9.8%) |
| 経常利益率 | 9.1% | 9.9% | -0.8pt |
| 純利益 | 27.5億円 | 30.4億円 | -2.9億円(-9.7%) |
| 純利益率 | 5.5% | 6.0% | -0.5pt |

セグメント別の状況
人材サービス事業は、派遣単価の上昇および正社員型派遣スタッフの稼働率の上昇により売上高が前期比1.3%の増収。派遣スタッフの報酬アップを実施しつつ販管費の増加を吸収し、営業利益は前期比6.4%の増益となった。CRO事業は、主要顧客が同社に委託していた業務を内製化したことおよび海外の不採算事業売却の影響により売上高が前期比17.1%の減収。売上は減少した一方、今後の受注に備えて受託業務の処理人員は維持しているため、営業利益は前期比30.7%の減益となった。
| セグメント | 指標 | 前期比 |
|---|---|---|
| 人材サービス事業 | 売上高 | +1.3% |
| 人材サービス事業 | 営業利益 | +6.4% |
| CRO事業 | 売上高 | -17.1% |
| CRO事業 | 営業利益 | -30.7% |


通期業績予想(2027年3月期)
資料内には「2027年3月期 業績予想」および「2027年3月期 連結通期予想」のページが設けられているが、具体的な予想数値の記載は本文からは確認できなかった(開示なし)。
株主還元
同社が目指す姿は、企業価値を高めることで増益を図り、継続的な増配を実現することである。人材派遣業界の中で配当性向が相対的に低い水準にとどまっていたことを踏まえ、配当性向の基準を見直し、65%を基準として安定的な配当を継続する方針とした。自己株式取得については、東京証券取引所の定める流動比率基準との兼ね合いから、基本的には行わない方針である。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 配当性向の基準 | 65%を基準に見直し、安定的な配当を継続 |
| 自己株式取得方針 | 東証の定める流動比率基準との兼ね合いから基本的には行わない方針 |

中長期経営方針
同社は「中長期経営方針2025」に基づき、1.人材派遣会社としての価値を極限まで高める、2.「プラットフォーム運営会社」として新しい事業領域を創造する、3.AIと共存するCROモデルを確立する、の3つの方針で経営を行っている。人材事業では派遣会社一元管理プラットフォーム「ドコ1」を2025年5月にリリースし、顧客数は順調に増加している。
※本記事はWDBホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。