ジーエヌアイグループ

ジーエヌアイグループ、2025年12月期は増収も最終赤字に転落

決算サマリー 2026.08.22
ジーエヌアイグループ、2025年12月期は増収も最終赤字に転落

※本記事はジーエヌアイグループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

ジーエヌアイグループの2025年12月期連結業績は、売上収益26,840百万円(前期比+3,229百万円)と、製薬事業およびメドテック事業の既存事業が過去最高の売上を更新し増収となった。一方、前期に計上した貸付金返済益の反動やCullgenの上場関連費用、自社株価予約取引による損失、繰延税金資産の取り崩し等により、営業利益は△3,471百万円(前期1,402百万円の黒字から赤字に転落)、親会社帰属当期利益は△4,244百万円(前期1,098百万円の黒字)となった。2026年12月期の業績予想は、F351のNDA審査状況等を踏まえ現時点では未定としている。

目次

連結業績(2025年12月期 実績)

売上収益は26,840百万円(前期比+3,229百万円)、売上総利益は19,993百万円(同+1,956百万円)となった。研究開発費はCullgenの開発進捗により2,811百万円から3,298百万円(同+487百万円)に増加。営業利益は前期の貸付金返済益(一過性約16億円)の反動減、Cullgenの上場手続きにともなう関連費用(6.7億円)、第1四半期に計上した自社株価予約取引による損失(6.3億円)、のれんおよび無形資産の減損損失(5.3億円)等により1,402百万円から△3,471百万円(同△4,873百万円)に転落した。税引前当期利益は、保有するGyre株式の売却が困難となったことから繰延税金資産19.9億円を取り崩した影響もあり238百万円から△4,634百万円(同△4,872百万円)となり、親会社帰属当期利益は1,098百万円から△4,244百万円(同△5,342百万円)となった。

項目2024年12月期2025年12月期増減
売上収益23,611百万円26,840百万円+3,229百万円
売上総利益18,037百万円19,993百万円+1,956百万円
販売費及び一般管理費15,771百万円18,989百万円+3,218百万円
研究開発費2,811百万円3,298百万円+487百万円
営業利益1,402百万円△3,471百万円△4,873百万円
税引前当期利益238百万円△4,634百万円△4,872百万円
当期利益△9百万円△7,150百万円△7,141百万円
親会社帰属当期利益1,098百万円△4,244百万円△5,342百万円
ジーエヌアイグループ 主力3事業を軸に築いてきた成長トレンド(売上収益・営業利益推移、事業別売上構成)
出典:2025年12月期 通期 決算説明資料 P.6

セグメント別の状況

製薬事業は、主力製品アイスーリュイの好調な販売や今期販売開始の新規2製品の寄与により売上収益17,314百万円(対前年比+9.3%)と過去最高を更新したが、第4四半期に業績連動型ストックオプションに伴う株式報酬費用951百万円(非資金費用)を計上した影響等により営業利益は3,213百万円(対前年比△19.7%)に減少した。創薬事業は、オーストラリアで実施した臨床試験の進捗による研究開発費(2,298百万円)及び上場準備費用(677百万円)等により営業損失が拡大し、営業利益は△3,371百万円から△3,958百万円となった。メドテック事業は、大口顧客からの追加受注や新規(組織移植)事業の立ち上げにより売上収益7,584百万円(対前年比+46.2%)、営業利益1,274百万円(対前年比+35.3%)と、通期予算を上回り過去最高の業績を達成した。その他事業は、前期にGNI USAが保有するGyre株式による貸付金返済に伴う貸倒引当金の戻入益(約6,021百万円)や貸付金返済に係るGyre株式譲渡益(6,518百万円)が計上された反動、2025年の自社株価予約取引による損失(630百万円)等により、営業利益は8,819百万円の黒字から△4,089百万円の赤字に転落した。

セグメント指標2024年12月期2025年12月期
製薬売上収益15,847百万円17,314百万円
製薬営業利益4,003百万円3,213百万円
創薬売上収益1,439百万円789百万円
創薬営業利益△3,371百万円△3,958百万円
メドテック売上収益5,189百万円7,584百万円
メドテック営業利益942百万円1,274百万円
その他売上収益1,156百万円1,169百万円
その他営業利益8,819百万円△4,089百万円
ジーエヌアイグループ 連結損益計算書および事業セグメント別業績(2025年12月期)
出典:2025年12月期 通期 決算説明資料 P.18

財務・研究開発の状況

研究開発費は3,298百万円(前期比+487百万円)に増加した。主因はCullgenがオーストラリアで実施した第1相臨床試験の進捗に伴うR&D費用の増加(前年比+466百万円)で、資産化された開発費を含めた合計は4,474百万円(前期比+497百万円)となった。財務面では、2025年7月の公募増資により約126億円を調達したほか、2025年12月にZOO LABO社を買収し、現金及び現金同等物は21,101百万円(前期比+10,986百万円)に増加。資本合計は51,842百万円(同+12,129百万円)、親会社帰属持分は50,320百万円(同+13,874百万円)となった。

項目2024年通期実績2025年通期実績前期比増減
連結研究開発費2,811百万円3,298百万円+487百万円
資産化された開発費1,165百万円1,176百万円+11百万円
合計3,976百万円4,474百万円+497百万円
項目2024年12月期末2025年12月期末前期比増減
現金及び現金同等物10,115百万円21,101百万円+10,986百万円
資本合計39,713百万円51,842百万円+12,129百万円
親会社帰属持分36,446百万円50,320百万円+13,874百万円
ジーエヌアイグループ 連結貸借対照表(2025年12月期第4四半期末)
出典:2025年12月期 通期 決算説明資料 P.19

通期業績予想

2026年12月期の業績予想については、Gyre Therapeuticsが進めるF351のNDA(新薬承認申請)の承認および上市のタイミング、想定薬価、先行投資の規模・時期、Cullgenの研究開発進捗や上場するタイミング等が業績に重大な影響を及ぼす見込みであり、現時点ではこれらを合理的に見積もることが困難なため、業績予想の開示を一時見合わせる「未定」としている。

2026年12月期 業績予想を未定とする背景
出典:2025年12月期 通期 決算説明資料 P.23

トピック:Gyre TherapeuticsによるCullgen完全子会社化とF351のNDA申請

2026年3月3日、Gyre TherapeuticsによるCullgenの完全子会社化(グループ内子会社再編)を公表した。取引金額は300百万米ドル(全額株式交換)で、取引完了予定日は2026年第2四半期初頭。統合後、当社のGyre Therapeutics持分は約70%となり、CullgenはGyre Therapeuticsの100%子会社となる。また、F351(ヒドロニドン)は2026年3月22日に中国で新薬承認申請(NDA)を提出した。このほか、2025年12月にはZOO LABO社(歯科技工業)を子会社化し、連結従業員数は2025年12月末時点で990名(日本89名、米国141名、中国760名)に拡大した。

※本記事はジーエヌアイグループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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