※本記事はフィード・ワンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
フィード・ワン株式会社の2026年3月期連結決算は、売上高2,906億円(前期比▲1.8%、通期業績予想比93.5%)、経常利益86億円(同+26.9%、同123.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益63億円(同+18.4%、同122.6%)となった。畜産飼料・水産飼料ともに販売価格が低下し、収益基盤強化を優先したことで販売数量は減少したが、採算改善や暑熱対策製品等の差別化製品の拡販により、統合10周年の節目に各利益段階で過去最高益を達成。3年連続の最高益更新となった。
連結業績(当期 実績)
売上高は畜産飼料の販売価格低下等により前期比▲1.8%の290,675百万円となったが、売上原価は▲2.8%に抑制され、売上総利益は+6.2%の33,847百万円(通期予想達成率100.1%)。営業利益は+27.6%の8,091百万円(同119.0%)、経常利益は+26.9%の8,612百万円(同123.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益は+18.4%の6,377百万円(同122.6%)となり、販売数量は減少したものの各利益段階で過去最高益を達成した。単位はいずれも百万円。
| 項目 | 2025.3期 | 2026.3期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 296,045 | 290,675 | ▲1.8% |
| 売上総利益 | 31,874 | 33,847 | +6.2% |
| 営業利益 | 6,343 | 8,091 | +27.6% |
| 経常利益 | 6,789 | 8,612 | +26.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 5,387 | 6,377 | +18.4% |
セグメント別の状況
畜産飼料事業は販売数量が3,635千㌧(前期比▲1.4%)に減少したが、採算重視の販売により、セグメント利益は+20.0%の10,243百万円、EBITDAは+17.3%の12,987百万円と、いずれも通期予想を上回る水準(達成率116.4%、112.9%)で着地した。水産飼料事業も販売数量98千㌧(▲1.2%)ながら、セグメント利益は+22.6%の1,426百万円、EBITDAは+19.4%の2,005百万円と伸長した。一方、食品事業は鶏卵相場の高止まりや新工場稼働に伴う減価償却費増加等により、セグメント利益が▲42.4%の163百万円、EBITDAが▲12.8%の398百万円に減少した。
| セグメント | 指標 | 2025.3期 | 2026.3期 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 畜産飼料事業 | 販売数量(千㌧) | 3,687 | 3,635 | ▲1.4% |
| 畜産飼料事業 | セグメント利益(百万円) | 8,533 | 10,243 | +20.0% |
| 水産飼料事業 | 販売数量(千㌧) | 99 | 98 | ▲1.2% |
| 水産飼料事業 | セグメント利益(百万円) | 1,164 | 1,426 | +22.6% |
| 食品事業 | セグメント利益(百万円) | 284 | 163 | ▲42.4% |


通期業績予想
2027年3月期は中期経営計画の総仕上げと位置付け、過去最高益の連続更新を見込む。売上高317,000百万円(前期比+9.1%)、営業利益8,500百万円(同+5.1%)、経常利益8,800百万円(同+2.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益6,500百万円(同+1.9%)を予想。経営指標としてEBITDA130億円超、ROE10%、ROIC7%、販売数量381万㌧、総投資額75億円超を計画している。
| 項目 | 2026.3期 | 2027.3期(予想) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 290,675 | 317,000 | +9.1% |
| 営業利益 | 8,091 | 8,500 | +5.1% |
| 経常利益 | 8,612 | 8,800 | +2.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 6,377 | 6,500 | +1.9% |

株主還元
配当方針を、従来の「内部留保の充実と安定配当を基本に連結配当性向25%以上を目標」から、「内部留保の充実と累進配当を基本に連結株主資本配当率(DOE)3%を目標」へ変更した。2026年3月期の年間配当金は45.5円/株、2027年3月期は52.0円/株(前期比+6.5円)を予想し、連結株主資本配当率(DOE)は3.3%(前期比+0.2pt)とする方針。配当性向は25.2%→27.3%→30.6%(予想)と推移する見通し。内部留保資金は将来にわたる競争力維持・成長のための投資資金として有効に活用する方針としている。
| 項目 | 2026.3期 | 2027.3期(予想) |
|---|---|---|
| 年間配当金(円/株) | 45.5 | 52.0 |
| 連結株主資本配当率(DOE) | 3.1% | 3.3% |

中期経営計画・トピック
2027年3月期は中期経営計画(1stステージ)の最終年度で、これまでの戦略投資・構造改革の成果を収益力・ROICとして定着させ、次の成長フェーズへ移行する年度と位置付けている。長期ビジョンでは2034年3月期に向け、EBITDA160億円以上、ROE10%以上、ROIC8%以上、シェア20%以上を目標に掲げ、総投資額約800億円により畜産飼料事業への集中投資や、水産新工場稼働(愛知県、約130億円、2029年3月期予定)、養牛研究所建設(福島県、約10億円、2028年3月期予定)等の設備投資を計画している。
※本記事はフィード・ワンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。