日揮ホールディングス

日揮ホールディングス、2026年3月期は営業利益353億円・純利益418億円で大幅増益、配当は52円に増配

決算サマリー 2026.08.01
日揮ホールディングス、2026年3月期は営業利益353億円・純利益418億円で大幅増益、配当は52円に増配

※本記事は日揮ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

2026年3月期(FY2025)は、国内外大型EPCプロジェクトの着実な遂行により総合エンジニアリング事業の採算が改善し、営業利益は前期の△114億円から353億円へと黒字転換した。中東情勢のリスクを織り込んだものの、営業利益は期初予想310億円を上回った。円安による為替差益など営業外収益の増加により、親会社株主に帰属する当期純利益は418億円と前期の△3億円から大きく伸長した。株主還元方針(配当性向30%)に基づき、1株当たり配当金は期初予想40.00円から52.00円へ増配した。

目次

連結業績(当期 実績)

売上高は7,452億円(前期比△1,128億円、△13.1%)。売上総利益は641億円(同+452億円、+238.9%)、売上総利益率は8.6%(同+6.4pt)。営業利益は353億円(前期の△114億円から黒字転換、前期比+468億円)、経常利益は581億円(前期比+468億円、+414.0%)。親会社株主に帰属する当期純利益は418億円(前期の△3億円から+422億円)。1株当たり当期純利益は173.06円(前期△1.65円)、自己資本当期純利益率は10.2%(前期△0.1%)。

項目前期(FY2024)当期(FY2025)前期比
売上高8,580億円7,452億円△1,128億円(△13.1%)
売上総利益189億円641億円+452億円(+238.9%)
売上総利益率2.2%8.6%+6.4pt
営業利益・営業損失(△)△114億円353億円+468億円
経常利益113億円581億円+468億円(+414.0%)
親会社株主に帰属する当期純利益・純損失(△)△3億円418億円+422億円
1株当たり当期純利益・純損失(△)△1.65円173.06円開示なし
自己資本当期純利益率△0.1%10.2%開示なし

セグメント別の状況

総合エンジニアリングは売上高6,795億円(前期比△1,153億円、△15%)、セグメント利益336億円(前期の△145億円から+482億円)、利益率5.0%(同+6.8pt)。機能材製造は売上高569億円(同+23億円、+4%)、セグメント利益76億円(同△5億円、△6%)、利益率13.5%(同△1.5pt)。その他は売上高86億円(同+2億円、+3%)、セグメント利益21億円(同△2億円、△12%)、利益率24.3%(同△4.1pt)。調整額(セグメント利益)は△80億円(前期△74億円)。

セグメント指標当期(FY2025)前期(FY2024)
総合エンジニアリング売上高6,795億円7,949億円
総合エンジニアリングセグメント利益・損失(△)336億円△145億円
総合エンジニアリング利益率5.0%△1.8%
機能材製造売上高569億円546億円
機能材製造セグメント利益76億円81億円
機能材製造利益率13.5%15.0%
その他売上高86億円84億円
その他セグメント利益21億円24億円
その他利益率24.3%28.4%
調整額セグメント利益△80億円△74億円
セグメント情報(総合エンジニアリング/機能材製造/その他)
出典:日揮ホールディングス 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.7

中東情勢の影響

受注残高の45%が中東地域に集中している。2026年前半に緊張状態が解消しプロジェクト遂行に支障がなくなる想定でリスク対応予算を2026年3月期決算に計上し、利益率は約1%ポイント低下した。2027年3月期業績予想では、リスク対応予算に加えて進捗低下影響により、減収約600億円と利益率低下を織り込んでいる。

中東情勢による事業・業績面への影響
出典:日揮ホールディングス 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.4

財政状態・キャッシュ・フロー

2026年3月末の総資産は8,387億円(前年3月末比+546億円)、純資産は4,311億円(同+389億円)、自己資本比率は51.2%(同+1.4pt)。FY2025の営業キャッシュ・フローは798億円(前期比+331億円)、投資キャッシュ・フローは△148億円(同+63億円)、財務キャッシュ・フローは△109億円(同+40億円)、現金及び現金同等物の期末残高は4,004億円(同+677億円)。

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期は、中東情勢が2026年前半に緊張状態が解消しプロジェクト遂行に支障がなくなることを前提とする一方、円高想定により営業外為替差損が生じる見込み。持分法適用関連会社売却による特別利益約200億円を織り込む。総合エンジニアリング事業の受注高は4,092億円から17,400億円を見込む。売上高は7,452億円から6,700億円、売上総利益は641億円から730億円(利益率8.6%→10.9%)、営業利益は353億円から400億円、経常利益は581億円から460億円、親会社株主に帰属する当期純利益は418億円から460億円を見込む。1株当たり配当金は52.00円を予定し、想定為替レートは米ドル150.00円(前期159.88円)。

項目前期(FY2025)実績当期(FY2026)予想
受注高(総合エンジニアリング事業)4,092億円17,400億円
売上高7,452億円6,700億円
売上総利益641億円730億円
売上総利益率8.6%10.9%
営業利益353億円400億円
経常利益581億円460億円
親会社株主に帰属する当期純利益418億円460億円
1株当たり配当金52.00円52.00円
想定為替レート(米ドル)159.88円150.00円
2027年3月期の業績見通し
出典:日揮ホールディングス 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.12

セグメント別業績見通し

総合エンジニアリング事業は売上高6,795億円から6,060億円、セグメント利益336億円から414億円(利益率5.0%→6.8%)を見込む。機能材製造は売上高569億円から555億円、セグメント利益76億円から66億円(利益率13.5%→11.9%)。その他は売上高86億円から85億円、セグメント利益21億円から20億円(利益率24.3%→23.5%)。調整額(セグメント利益)は△80億円から△100億円を見込む。

株主還元

配当政策を従来の配当性向基準(BSP2025)から株主資本配当率(DOE)基準(BSP2030)に変更し、株主還元を強化する。DOEは中期経営計画最終年度の2031年3月期に向けて4%を目指す。自己株式取得は、業績見通しやキャッシュ・フローの状況、資本効率の観点から適宜実施を検討する。株主還元方針(配当性向30%)に基づき、2026年3月期の1株当たり配当金は期初予想40.00円から52.00円(+12.00円)へ増配した。

配当金・DOEのイメージ(株主還元の強化)
出典:日揮ホールディングス 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.15

※本記事は日揮ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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